2015年2月12日

3歳ですが受け口になっています

反対咬合は、遺伝による場合と、歯の生え方やあご・舌のクセによるものがあります。どちらも放置すると下あごがどんどん成長してしまい、あとからの治療が大変になることがありますので早めのスタートが大事です。3歳からでもできることがありますのでご相談ください。

上あごに前歯が2本生えてきましたが、真ん中が大きく開いています

これは正中離開といって、上唇のヒモ(小帯)が原因の場合と、あごの成長によるものがあります。前歯の両脇の歯が生えて4本になると、多くは自然に閉じます。ヒモ(小帯)が強靭で閉じないときは相談してください。スタート時期の検討が必要です。

下の前歯が4本生えましたが、もうすでにかなりデコボコしています

前歯がきれいに並ばないのは、歯の大きさとあごの成長のバランスがよくないので、あごの成長を助けるような装置でバランスをよくすればきれいに歯は並びます。気がついたときにスタートをしましょう。

一般的に子どもの矯正は何年生くらいからがよいですか?

乳歯が抜けて永久歯に変わる時期は個人差が非常に大きく、一般的に3~4年生で上の前歯があまりデコボコしていなければ、4本が生え揃った頃が適当です。遅くても第2乳臼歯(6歳臼歯の1つ手前で最後に抜け変わる乳歯)が抜ける以前のスタートが大事です。非抜歯矯正ではこれがポイントで、治療期間の短縮につながります。デコボコがひどいときは早めに始めましょう。

成人になったら非抜歯矯正は無理ですか?

矯正治療は何歳になっても可能ですが、子どもの矯正と違って成長を利用できない分、非抜歯での治療が難しくなります。症状によっては可能ですので、まずはご相談ください。思い立ったときがスタートです。

歯並びに影響するクセや習慣を教えてください

歯並びに悪い影響のあるクセや習慣には以下のものがあります。さまざまなクセや習慣が悪影響を及ぼしますから注意しましょう。
   
●口で呼吸する
口呼吸は鼻呼吸と異なり、空気をフィルターなしで直接肺に取り込むため、さまざまな障害が起こりやすいと言われています。歯科では開咬(前歯が開いてものが噛めない)になりやすいです。

●指をしゃぶる
指しゃぶりも開咬の原因となります。

●唇を噛む、爪を噛む、鉛筆を噛むなど、何かを噛む
このクセは開咬になったり出っ歯になったりすることがあります。

●舌を出す、舌で唇を舐める、舌が上にあがらずに下に落ちている
舌のクセがあると、発音がうまくできなかったり食べにくかったりします。また、飲み込むときに舌が外に出たり下の前歯を裏から押したりして反対咬合になることが多いです。舌のクセを改善するには根気が必要です。当クリニックでは、口腔筋機能療法(MFT)のDr. ジックフーズのコースを受講し、クセを改善するための練習法をアドバイスしています。

●頬杖をつく
頬杖をつくと、成長期の場合は顎が変形して顔が歪みやすかったり、噛み合わせがズレてうまく噛めなかったりすることがあります。

●姿勢が悪い
成長期の場合は、姿勢が悪いと顎の発育のバランスに影響しますから、出っ歯、反対咬合、交叉咬合になったりすることがあります。

歯並びに影響するクセの直し方を教えてください

歯並びに悪い影響のあるクセや習慣は本人が自覚していないことが多いので、自分で確認することが大切です。そこから根気よく自分で気づくように、周りからも教えてあげることが必要です。一朝一夕には難しくても、日々の努力は必ずよい結果をもたらします。

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